現代会計の異種交配構造、その矛盾点、関連リポート(2023年1月2日発表)

現代会計の異種交配構造、その矛盾点

企業会計原則を基礎とする伝統的な会計観は、PL目的すなわち収支を中核におく期間損益計算のもと、B/Sはその連環関係、つまり次期以降P/Lへの橋渡しだった。しかし、国際会計基準IFRSの登場でB/S目的の自立化、優位性という形に変わり、ここにP/L目的とB/S目的の新たな関係性が浮上してきた。 その象徴が「その他包括利益OCI」とその連動科目で、ここに現代会計が抱える矛盾がある。一見複雑な現代会計の特性もここに集約される。

収支を基礎におく(収支配分型)期間損益計算の構造に動態論的思考があるが、この会計思考から眺めると現代会計には動論的思考から別の思考へ、性格を全く異にする思考が横たわっている。この根っ子レベルでの変化は、そこに企業価値/ファイナンス理論への静態的な依存が目立つ(配分→評価)、その結果として根本に現代会計の異種交配構造(ハイブリッド性)が存在する

注意したいのは、その異なる測定属性の混合が結局どこからくるのか、その意味において現代会計を象徴するOCI問題(資本利益計算に本来直結しないものの混入)は現代型と伝統型が交錯する箇所に現れ、かつ両者の矛盾や乖離の調整機能を持つ点でもあり、以下で深く考察する。

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